【スプレッド】って何?/FXの実質的なコスト(取引手数料)

スプレッドって何?

スプレッドっていう言葉、FX業者の広告などでもよく見かけますよね。

「米ドル/円 0.3銭」とか「業界最狭水準」とかいろいろ宣伝してますね。

今回は、このスプレッドについてお話しします。

 

スプレッドとは、売値と買値の差のことです。

 

売値とか買値とか、何それ?という方もいらっしゃると思います。

米ドル/円の取引を例に考えてみましょう。

 

ドルと円を売ったり買かったりするわけです。

為替レートには、2つのレートが表示されています。

これが、売値(Bid)と買値(Ask)です。

 

詳しくみていきましょう。

 

売値とは?

売値とは、1ドルあたり何円で売ることができるのか?を示したものです。

ドルを売りたい場合に見るレートです。

売値のレートが「100.500」となっていれば、1ドル=100円50銭のレートでドルを売って円を買うことができます。

買値とは?

買値は、その逆です。

買値というのは、1ドルあたり何円で買うことができるのか?を示したものです。

ドルを買いたい場合に見るレートです。

買値のレートが「100.503」となっていれば、1ドル=100円50.3銭のレートで円を売ってドルを買うことができます。

 

スプレッドの仕組み

ところで・・・

売値は100円50銭なのに、買値になるとどうして0.3銭増えてるんだ?ってなりますよね。

50.3銭の「.3」ってどっから出てきた?ってはなしです。

 

もうおわかりですね。

そう、この0.3銭がスプレッドなのです!

レートを提示する側は、ドルを安く買って高く売ることで利益をあげているんです。

 

ドルを売りたい人から1ドル=100円50銭のレートで仕入れる。

ドルを買いたい人に1ドル=100円50.3銭のレートで売る。

1ドルあたり0.3銭の儲け!

となりますね。

 

通貨ペアの取引量でスプレッドも変わってくる

スプレッドは、通貨ペアの取引量(取引高)によって変わってきます。

 

取引量が多いということは、流動性が高いことを意味します。

流動性が高いということは、簡単にいうと「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」ということです。

買い注文と売り注文のバランスが取れている状態ですね。

 

このような状態だと売値と買値の価格差が小さくなるため、スプレッドも狭くなります。

逆に、取引量が少なくて流動性が低下している場合は、売値と買値の価格差が大きくなるため、スプレッドも広くなります。

 

ちなみに、ユーロ/ドルや米ドル/円などの通貨ペアは取引される量が多いので比較的スプレッドが狭くなっています(つまり、取引コストが安い)。

一方、たとえばユーロ/NZドル、ポンド/スイスフランなどのように比較的取引量の少ない通貨ペアはスプレッドが広くなっている(取引コストが高い)のが一般的です。

 

なぜスプレッドは「最狭」と宣伝されるのか?

スプレッドは、トレーダーにとって実質的な手数料となります。

この手数料がFX業者の収益になります。

手数料なので、トレードする側としては少ない方がいいですよね。

 

ちなみに、スプレッドは「狭い、広い」で表現されます。

ですので、スプレッドについて「業界最水準」(手数料が業界で最も安い水準ですよ!)という宣伝文句がうたわれるわけです。

 

米ドル/円という通貨ペアについていえば、スプレッドの業界最狭水準は現在のところ、どうやら0.3銭のようです。

 

FXはマイナスからのスタート

FXでは、エントリーした瞬間に損益がマイナスになります

はじめて取引した時は「?」となってしまうかもしれません。

このマイナスこそ「実質的な取引手数料」のスプレッドなのです。

 

たとえば、米ドル/円の通貨ペアで1万通貨の買いポジションをもったとします。

スプレッドは、0.3銭です。

この場合、エントリーした瞬間(!)損益がマイナス30円となります。

1万(通貨/ドル)×0.003円(0.3銭のスプレッド)=30円

 

この30円が実質的な取引手数料(取引コスト)です。

損益をプラスにするには、まずこのスプレッド分のコストをカバーしなければなりません。

 

中長期的な運用で大きな値幅をねらうトレードスタイルなら、スプレッドの広さはさほど問題にはなりません。

たとえば、目標とする獲得pipsが1000pipsだとすると、0.3pipsのスプレッドが占める割合は「0.03%」と微々たるものです。

 

しかし、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買では小さい値幅をねらいますので、このスプレッドの重み(負担)がちがってきます。

たとえば、10pipsで利益を確定する場合、0.3pipsのスプレッドが占める割合は「3%」にもなります。

ですので、スキャルピングやデイトレードでは、スプレッドの狭い通貨ペアで取引するのが一般的です。

 

スプレッドはなぜ広がるのか?【3つ】の理由

「スプレッドは業界最狭水準の0.3銭!」という宣伝につられて(?)口座開設し、いざトレードしようと朝一番でチャートを見てみると「あれ、ぜんぜん0.3銭じゃないぞ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 

実はスプレッドは、いくら「固定」と宣伝されていても(よくみると「原則」固定と書いてあります)、広がるときは広がります。

 

では、どういうときにスプレッドが広がってしまうのでしょうか。

スプレッドが広がる場合は主につぎの3つのケースです。

(1)通貨の流動性の低下
(2)相場の急激な変動
(3)カバー先(FX業者が顧客の注文を流す提携先の金融機関など)が少ない

 

順を追ってみていきましょう。

 

(1)通貨の流動性の低下

先ほどもちらっとお話ししましたが、通貨の取引量が減ると流動性が低下します。

その結果、売値と買値の価格差が大きくなって、スプレッドも広がります。

では、通貨の流動性はいったいどのようなときに低くなるのでしょうか?

 

具体的に見ていきましょう。

 

日本時間の早朝

ニューヨーク市場のクローズで世界の為替市場の一日が終わります。

数時間前まで激しい金の奪い合いの舞台となっていたバトルフィールドもこの時間帯になると、うそのように静かになっています。

 

この時間帯はオセアニア市場(ニュージーランド、オーストラリア)で、取引量は少なく流動性も低くなります。

閑散とした感じがします。

当然、スプレッドも広くなります。

 

たとえていうなら・・・
街で新年のカウントダウンが行われて、紙吹雪だなんだでうわぁーっと盛り上がったあと、やがてみんなが帰って閑散とした街で、朝日が昇り始める前に紙吹雪やらなんやらのゴミを街の清掃員のおじさんたちが黙々とホウキでかき集めてはゴミ箱に入れている。そんな雰囲気を醸し出している時間帯です。(わかりづらい?)

 

 

市場の閑散期(夏休み、クリスマス休暇、年末年始)

基本的に、夏休みやクリスマス&年末年始はお休みモード(海外は特に)なので相場は閑散とします。

「休みを利用してガンガン稼ぐぞ!」とはりきっても、世界中のトレーダーたちはバカンス中です。

 

結果、チャートを眺めながら「何だかみんなテンション低いなぁ・・・」みたいな感じになります。

さらに、流動性が低いためスプレッドも広くなりやすいですし、なかなか希望通りの価格で約定しなくなったりもします。

 

ちなみに、このような時期は割り切ってトレードを休む個人トレーダーも多いようです。

そのほうが賢明かもしれませんね。

 

2)相場の急激な変動

重要な経済指標が発表されたときや、政治家や中央銀行の総裁などといった要人の重大発言があったときはレートが急激に変動しやすくなります。

 

また、突発的な軍事行動、大規模なテロや地震などのニュースが出たときなども、相場が激しく動きます。

 

このようなときは、インターバンク市場でもカバーリスクを抑えるためにスプレッドが広がります。

その結果、FX業者のほうのスプレッドも広くなってしまうのです。

 

(3)カバー先(FX業者が顧客の注文を流す金融機関など)が少ない

FX業者は、顧客の売買注文をインターバンク市場(金融機関同士の市場)に流します。

インターバンク市場でFX業者からの注文を受けるのが、カバー先といわれるFX業者が提携している金融機関などです。

カバー先がFX業者にそれぞれのレートを提示して取引がおこなわれます。

 

このカバー先が少ないと、それだけ提示を受ける売買レートも少なくなり、結果として顧客に提示できるベストなレートの選択肢が少なくなってしまいます。

カバー先がスプレッドを広げてくれば、業者としては他により良いレートを提示しているカバー先がない限り、その広いスプレッドで取引しなければなりません。

その結果、業者が顧客に提示するスプレッドも広がるわけです。

 

この点、カバー先が多い業者であればそれだけ選択肢が増えるので、カバー先の少ない業者よりもより狭いスプレッドを顧客に提示できやすくなります。

 

スプレッドだけで口座開設すると損をする?

先に「スプレッド=取引コスト」というお話をしました。

とすれば、スプレッドの一番狭い業者を選ぼう、と思うのが自然かもしれません。

 

ただ、FX業者で口座開設するときに注意したいことがあります。

トレードではスプレッド以外の点も重要になってくるということです。

FXで利益を上げ続けていくには、スプレッドの他にも約定力というものが非常に重要になります。

約定力がない業者を選んでしまうと、のちのちストレスのたまるトレードを強いられることになるかもしれません。

 

スプレッドは取引コストですので狭いに越したことはありませんが、口座開設の際はFX業者の「使い勝手」という点で、約定力についても十分検討したほうが良いでしょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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